家族

俺は今、随分と古くて縁の深い家に住んでいる。叔父とその妻(俺からすればたぶんおばさん)がすんでいた家に。

叔父は亡くなったが(俺が餓鬼の頃によくドラエモンのビデオを借りにいった)、叔母は生きている。最近、よく会う。なぜか、なぜか俺は、あの叔母の家庭に凄まじい憧れを感じる。家族は叔母と、3人の子供、その一人はバツイチ、子供1人あり。

なぜだろうか。

この家族が帰っていくと俺は寂しくなる。一つ見間違えれば、悲惨な心持ちになる。自信があるとか無いとか、それ以前の問題。

俺はきっとあの家族のようになれないだろう。

なにも悲観して言っているんじゃない。なれないなら、ならないでいい。他をいく。きっと俺があの家族に対する羨望は、甘えの一種だろう。

俺は他をいく。

それ以外のどこでもいい。なんでもいい。ただ−成長しようと望むなら、俺はうまくやりたい。もちろん。俺はあの家族と1%だけ違った家族模様を描く努力をするだろう。その1%が俺のプライドだろうから。

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