目が覚めた。夕べは随分とはしゃぎ倒したようだ(それでも俺の心は空っぽだった)。朝の光を無意味に眺めながら彼女に言った。
「スクランブルエッグが食いたい」
険のある目付きで俺を一度睨んでキッチンへ向かう彼女。キッチン付近には夕べの残りもの、ドイツビールとホットドッグ、イタリアンピザが散乱している。
「なるほど。そうゆう事か」
エッグを3個割ってフライパンをいじり倒す彼女。俺は夢心地で朝の憂鬱で、朝の化け物で朝の虜だった。ふと
「おい。ケチャップじゃなくてマヨネーズにしてくれ」
彼女はこちらをみずにうなずく。俺は腹が減っていたし、今までにないほど、疲れている。自分自身でもそう信じたかったのかもしれない。だんだんそんな事を考え出すと堪らなくなる。何かが錯綜する心は素直にこういった。俺の言葉を借りて。
「エッグの他にソーセジが欲しいんだ。あるか?」
俺は無いのを知っていた。
「ないわ」
彼女は火を止めた。まだ焼けていないエッグ。
「俺と一緒に、ソーセジの議論をはじめる気はないか?」
彼女はこちらへ向かってくる。
「起きた時から、私はそのつもりよ」
ベットイン。
朝一のゲームはいつもこんな風に展開していく。